無料で独自ドメインのように使用できるサブドメイン EU.org についてまとめています。

eu.org は厳密には「独自ドメインのように使える .org のサブドメイン」ですが、
ここでは説明上 ~.eu.org や ~.jp.eu.org などを「ドメイン」と表記します。

また、大文字 EU の EU.org は Web サイト・サービスの名称、
小文字 eu で ~.eu.org などと表記する場合はドメイン名を表しています。

🎈 EU.org | 🎈 BALLOON | FU-SEN - English information


目次


公式サイト

 EU.org


EU.org について

EU.org のトップページには次の文があります。

“Companies have voted with their feet [on the issue of domains], they want to have domain names that are international or at least country neutral. The same freedom should apply to individuals; all individuals should be able to have and own their own domain names”.
Paul Mockapetris, creator of the DNS, in On the Internet, September/October 1996.

日本語に訳すと次のとおりです。

“企業は(ドメインの問題で)自分たちの足で投票し、国際的または少なくとも国に中立なドメイン名を持ちたいと考えています。 同じ自由が個人にも当てはまるはずです。 すべての個人が自分のドメイン名を所有できるようにする必要があります。”
Paul Mockapetris, DNS 製作者、1996年9月・10月 On the Internet にて

EU.org は次の特徴があります。

  • 1996 年から提供されています。 長期で提供されている信頼性があります。
  • 誰でも無料で使用できます。 ドメイン費用を心配する事がありません。
  • Public Suffix List に登録されています。 多くのサービスで独自ドメイン同等に扱います。

Public Suffix List については次を参照して下さい。

 Public Suffix List
 publicsuffix/list | GitHub
🎈 Public Suffix List | ふうせん🎈 FU-SEN

一方次の用途には向きません。

  • 一般公開向けのメールアドレス
  • SNS での貼り付け
  • 企業向けの Web サイト・ブログなど

ドメインの種類・制限

~.eu.org 以外にいくつか存在し、これらも選択・使用できます。
例えば次も選択できます。

  • ~.jp.eu.org
  • ~.net.eu.org
  • ~.int.eu.org

など……

他の国名ドメインを日本から登録しても問題なく使用できます

 Open domains and policies | EU.org

ドメイン名は日本語も有効です。絵文字も使用できます。
Punycode が EU.org で完全対応されているので、
ログイン後の管理画面でも正しく表示されます。

文字数は英数の場合 example.net.eu.org の example 部分は最低 4 文字からです。
日本語・絵文字などは Punycode 変換後の文字数が有効となるので、
頭に付く「xn–」で 4 文字を満たしているため、1 文字から登録できます。


アカウントの登録

まず、EU.org へアカウントを登録します。
EU.org トップページにある「Sign-in or sign-up here!」部分で
「here」部分がリンクになっている事にご注意下さい。次がリンク先です。

 Sign-in or Sign-up | EU.org

Register を選択すると「Contact Information」のフォームが表示されます。
埋めていきます。この時郵便物が届く正確な住所を英語で入れて下さい。
EU.org は WHOIS が存在しますが、「Private」に  が入っていれば公開されません。
(EU(欧州連合)の一般データ保護規則(GDPR)の対処で「Private」が追加されています)
また、E-mail は通知が届くので、確実に受け取れるメールアドレスにして下さい。
Fax は省略できます。


2 段階認証

EU.org は 2 段階認証 に対応しています。Google 認証システム を採用します。

2021年7月上旬、サーバエラーが発生する事があり、
後に、ログイン段階のみが重く、ログイン後はスムーズに動作している事がありました。
ID・パスワード認証の攻撃が発生している可能性があります。
2 段階認証 で認証を強化する事をおすすめします。

 Google 認証システム | Google Play - Android アプリ
 Google Authenticator | App Store - iPhone・iPad・iPod Touch アプリ

ログイン後、ヘッダ部分に Two-Factor Authentication が表示されています。

選択すると、「Recovery Codes」が 10 パターン表示されます。
これは Google 認証システム を使用できない場合のログイン手段です。
すべてメモる必要がありますが、プラウザの 印刷 を経由して PDF 保存したり、
コピーしてテキストファイルに貼り付けてファイル保存するのが良いでしょう。

次の画面で文字列のコードおよび QR コードが表示されます。
ここで Google 認証システム・Google Authenticator アプリを起動します。
 を選択するとコードの選択肢になります。
カメラ搭載であれば QR コードが無難でしょう。
「eu.org (ログイン ID)」と認証コードが一覧表示されるようになれば準備完了です。


ドメインの登録

登録には予めネームサーバが必要です。
ネームサーバサービス以外に共用レンタルサーバが使用できる場合もあります。

ページ運営者により、次のサービスが登録時で使用できる事を確認できています。
先にネームサーバ側で登録してから EU.org でドメイン登録して下さい。
登録後そのまま使用する事も可能ですが、使用制限にご注意下さい。

登録したアカウントでログインします。

 Sign-in or Sign-up | EU.org

New Domain を選択します。次の項目を埋めていきます。

  • Complete domain name 登録したいドメイン名を入力します。
    日本語・絵文字などはドメイン名・Punycode どちらも有効です。
  • Organization ログインしたアカウントの情報で入っているでしょう。
  • Administrative contact - アカウント情報のままで良ければそのままにします。
  • Technical contact - アカウント情報のままで良ければそのままにします。
  • Name Servers - 参照するネームサーバを入れます。登録後に変更できます。
    Check for correctness of: は
    「server names + replies on SOA + replies on NS (recommended)」で
    エラーになる場合、「server names」に変更してみて下さい。
  • reCAPTCHA が含まれています。私はロボットではありません に  を入れます。

Submit を押します。ネームサーバが確認されます。
ここでエラーが発生している場合は、前の画面に戻って内容を確認したり、
ネームサーバへのドメイン名登録が正しく行われているか確認して下さい。
「no error」となれば登録申請が行われた状態になります。

すぐには使用できません。登録申請後、最大数週間待たされます。
承認されて登録された時にメールが届くのですが、
最近たまにメールが届いていない事がありますので、ログインして確認してみて下さい。
なお、サイト運営者は多数登録していますが、拒否された経験はありません。


ドメイン情報の変更

まず、EU.org へログインします。

 Sign-in or Sign-up | EU.org

ドメインの一覧表示になるので、ここから目的のドメインを選択し、変更して下さい。
登録と異なり、 変更はすぐに反映されます。


サービス別情報

ここで紹介しているのは登録承認後に設定できるサービスとなります。
登録前から設定できるサービスは  ドメインの登録 をご参照下さい。

Cloudflare

 Cloudflare
🎈 Cloudflare | ふうせん🎈 FU-SEN

🎈 Public Suffix List で判別しているため、サイトの登録が可能です。

ドメイン登録承認前は Cloudflare へ追加できません。
他サービスでネームサーバに該当ドメインを登録し、
A レコードでどこかのサーバを参照している状態にして、
登録承認によりサーバが参照できる状態にしておいて下さい。

登録承認後は Cloudflare から  サイトの追加 /  Add Site で追加できます。
追加後は完全に独自ドメイン同等で使用可能です。

🎈 Workers Sites を含む 🎈 Cloudflare Workers も使用可能な事を確認できています。

Dynu

 Dyuu

テキスト記載は社名の Dynu Systems または Dynu Systems, Inc. です。
ダイナミック DNS サービスを無料提供しています。
有料サービスもいくつか存在します。
無料の場合、4 つまで登録できます。

DDNS - SIGN UP より「Option 2: Use Your Domain Name」側で
EU.org のドメインを追加して下さい。
その後登録したアカウントに設定すべきネームサーバ情報が届きますので、
EU.org でこのネームサーバを設定して下さい。

ネームサーバ設置場所
ns1.dynu.com ~ ns6.dynu.comアメリカ
ns7.dynu.com東京
ns8.dynu.comオーストラリア・シドニー
ns9.dynu.comシンガポール
ns10.dynu.com ~ ns12.dynu.comヨーロッパ

12 ヶ所すべて設定でももちろん可能ですが、(全世界向けなら推奨)
日本向けであれば ns7 ~ ns9 を設定するのが理想的でしょう。

GitHub Pages

 GitHub Pages
🎈 GitHub Pages | ふうせん🎈 FU-SEN

設定して使用できます。Let’s Encrypt により SSL 化も問題なく可能です。

ただし、git push する度に次のメールが受け取るでしょう。

Subject: [ユーザー/リポジトリ] Page build warning


The page build completed successfully, but returned the following warning for the master branch:

Your site’s DNS settings are using a custom subdomain, ドメイン.eu.org, that’s set up as an A record. We recommend you change this to a CNAME record pointing at ユーザー.github.io. For more information, see https://help.github.com/en/articles/using-a-custom-domain-with-github-pages.

For information on troubleshooting Jekyll see:

https://help.github.com/articles/troubleshooting-jekyll-builds

If you have any questions you can contact us by replying to this email.

🎈 ALIAS・ANAME・CNAME レコード で設定している場合、
実際にはネームサーバシステムが参照して 🎈 A レコード で設定しています。
IP アドレスの変化は反映されるので、無視して使用して構いません。
これが不快な場合は他のサービスを経由する事をご検討下さい。

Google サイト

 Google サイト
 Google サイト | Google Workspace
🎈 Google サイト | ふうせん🎈 FU-SEN

Google サイトに限らず、Google のサービスでは 🎈 Public Suffix List で判断しているため、
独自ドメイン同等に扱います。
ただし、Google サイトではサブドメインのみが使用できるため、
example.net.eu.org が登録されている場合、 example.net.eu.org は使用できず、
サブドメイン付加の www.example.net.eu.org や sub.example.net.eu.org などで使用できます。

HelioHost

 HelioHost
🎈 HelioHost | ふうせん🎈 FU-SEN

 List Of Free Domain Providers 内コメント | Helio Net

メインドメインとしては問題なく使用可能です。
ドメインを追加する場合はネームサーバを設定しても登録ができません。
EU.org のネームサーバを  dns.he.net にしてこちらへ一度登録し、
NS レコードで HelioHost のネームサーバを登録する事で、
cPanel へのドメイン登録が成功できます。
その後 EU.org のネームサーバを HelioHost のネームサーバへ変更して下さい。

Hurricane Electric Free DNS (dns.he.net)

 Free DNS | Hurricane Electric

無料で 50 レコードまで使用できます。
独自ドメインの登録が必須で、サブドメインは通常登録できないのですが、
🎈 Public Suffix List を採用しているようで、
EU.org を登録可能な事をページ運営者が確認できています。
EU.org ドメインのネームサーバとしては有力候補の一つになれるでしょう。

まず EU.org 側でドメインを登録しますが、その際 Name servers は
「Check for correctness of:」を server names にした上で
次のネームサーバを登録します。必ず 5 ヶ所すべて登録してして下さい。

ネームサーバ
ns1.he.net
ns2.he.net
ns3.he.net
ns4.he.net
ns5.he.net

その後 Hurricane Electric 側で Add a new domain から登録します。
この段階でレコードが確定できている場合は登録しておく事ができます。
(該当ドメインの 📝 アイコン)ダイナミック DNS も準備しておけます。

EU,org で登録されたら、Hurricane Electric 側で該当ドメインの 📝 を選択し、
Check Delegation を選択する事で、ネームサーバが機能するようになります。
あとは ICANN 管理の独自ドメインと同様に使用できるでしょう。

Surge

 Surge
🎈 Surge | ふうせん🎈 FU-SEN

制限なく使用する事ができます。
Surge 側では独自ドメイン扱いとなるため、 robots.txt も自由に設定できます。

Vercel

▲ Vercel
🎈 Vercel | ふうせん🎈 FU-SEN

🎈 Public Suffix List で判断しているため、独自ドメイン同等に扱います。
例えばネームサーバを Vercel に向けて、Vercel CLI でネームサーバを管理します。

さくらのレンタルサーバ

 さくらのレンタルサーバ
🎈 さくらのレンタルサーバ・さくらのメールボックス | ふうせん🎈 FU-SEN

ドメイン/SSL設定 より 新しいドメインの追加 または ドメイン新規追加 で、
他社で取得したドメインを移管せずに使う から追加します。
新規登録前でも登録できます。独自ドメインと同等に使用可能です。
登録承認前であれば、先に EU.org 側から登録する事ができますが、
EU.org 承認前からネームサーバを指定している場合は、
登録承認前にさくらインターネット側にもドメインを追加しておいて下さい。

 さくらのメールボックス も使用できますが、
一般公開向けのメール運用としては推奨しません。


使用を拒否している Web サービス

残念ながら一部の Web サービスでは EU.org を含む
一部のドメイン・サブドメインが拒否されています。

ページ運営者が確認している
EU.org が拒否されている Web サービスは次のとおりです。


Q&A

登録申請から実際の登録まではどの位日数を要しますか?

ページ運営者の経験では、2022年8月現在、次が最短・最長です。

  • 最短: 登録申請当日に登録(数時間)
  • 最長: 2021å¹´1月24日申請→2021å¹´4月3日登録(69 日)

使用していないと削除されてしまったりしますか?

EU.org では運営されていなくても削除していないようです。
まともに運用されていない ~.eu.org をいくつか確認できています。

登録承認までに日数を要する可能性があるため、
気になるドメイン名はすぐに使用する可能性がなくても、
登録申請してしまって、登録済み状態にしておき、
使う必要が発生した時にすぐ使える状態にしておくと良いでしょう。

Google の検索結果に表示されますか?

 site:eu.org 検索結果 | Google

ページ運営者の試用経験上、EU.org 関連では Google での制限はしていないようです。
登録で人的に対処しているため、最近は悪用が比較的少ないのだろうと思われます。

2022年7月現在 Facebook では ~.net.eu.org が拒否されているのを確認していますが、
EU.org 全体では拒否されていません。
誰でも使用できる状態にしては、比較的まともに使用できる感じです。

Let’s Encrypt は使用できますか?

Let’s Encrypt は 🎈 Public Suffix List で判断し、独自ドメイン同等に扱います。
問題なく SSL サーバ証明書を発行できます。
EU.org のメインコンテンツ nic.eu.org も現在 Let’s Encrypt が採用されています。

 Let’s Encrypt
🎈 Let’s Encrypt | ふうせん🎈 FU-SEN

ZeroSSL は使用できますか?

ZeroSSL は Let’s Encrypt と制限が異なり、EU.org も問題なく使用できます。

 ZeroSSL
🎈 ZeroSSL | ふうせん🎈 FU-SEN

ネームサーバのゾーンはどこで設定するのですか?

EU.org はネームサーバを提供していません。
別サービスを使用する必要があります。
ネームサーバ のページ内でいくつか紹介しています。

🎈 ネームサーバサービス・アプリケーション - ネームサーバ | ふうせん🎈 FU-SEN

不要になったので削除したいのですが……

ログイン後のドメイン一覧で該当のドメインを選択すると
下のボタンに Delete Domain があります。
これを選ぶと削除扱いとなり、30 日経過後一覧からなくなります。
誤って削除してしまった場合でも、同じ操作で復旧が可能です。
また一覧からなくなっても、他者が登録していなれば再度登録できます。

EU.org に支援・寄付したいのですが……

それは素晴らしい事です! 簡単な支援は EU.org へのリンクを行う事です。

Free domains: http://www.eu.org/

ただし  http://www.eu.org/ は  https://nic.eu.org/ へ転送されます。
(www.eu.org は SSL が効いていません。必ず http: でのリンクが必要です)
より具体的にサーバやセカンダリ DNS などの支援を行いたい場合は、
次を参照してみて下さい。

 How to help | EU.org
 Credits | EU.org