CloudReady Home Edition

パソコン OS CloudReady(クラウドレディー)Home Edition についてまとめています。

Chromebook の OS「Chrome OS」は「Chromium OS」がベースとなっています。
「Chromium OS」はソースが公開されています。

Chromium OS | The Chromium Projects
chromium / chromium | Google Git

この「Chromium OS」を Neverware がビルドしたのが「CloudReady」で、
そのうち無料配布として「CloudReady Home Edition」が公開されています。


使用をおすすめできる条件・おすすめできない条件

次のような場合は CloudReay の使用をおすすめできます。

  • 別途 Windows・Mac を持っていて、サブ機として使用したい
  • ストレージ容量が小さいため、Windows Update などに問題が発生している
  • ほとんどの作業が Google Chrome などの Web ブラウザで可能
  • Google のサービスをよく使用している
  • 電源を入れて素早く Web を使えるようにしたい
  • ネット接続環境が整っている(光回線・モバイル回線など)

一方、次の場合は CloudReady の使用をおすすめできません。

  • Windows・macOS のアプリをよく使用する
  • CPU 負荷を要する作業が必要
  • ネット環境がないところで使用する必要がある

64 ビット CPU であれば、Windows 10 を使用できる環境が多いため、
現在 CloudReady をインストールすべき理想的な環境は
ストレージ・メモリ容量が少ないノートブックパソコンなどになります。


公式・関連サイト


動作スペック

CloudReady の最低条件は次のとおりです。(2019年9月より)

  • CPU x86-64
  • メモリ 2GB
  • ストレージ 16GB

Intel CPU だと Core 2 Duo 以降で、Windows では Windows Vista が発売された頃です。
一方 Intel Atom はおおよそ第 2 世代以降で、Windows 7 以降相当になりますので、
Atom を採用している小型 PC は注意を要します。

メモリ 2GB 以下のパソコンは CPU が 64 ビット対応でも、
32 ビット版の Windows がインストールされている場合があります。
機種を検索して CPU から 64 ビットに対応しているか確認してみて下さい。

動作確認ができている機種はこちらから検索できます。

Certified Model Finder | Install Guide

機種名 CloudReady で検索しても良いでしょう。
ただし公開されている日付にご注意下さい。
無線 LAN 動作などは改善されている場合があります。

32 ビットイメージは 2019年8月 を持って配布が終了しています。

Announcement: End of Support for CloudReady Home Edition 32bit | Neverware Blog & Release Notes


ダウンロード・試用・インストール

CloudReady Home Edition Free Download | Neverware
Install Guide

CloudReady はインストールせずに USB メモリから起動できます。
8GB 以上の USB メモリを用意して下さい。(推奨は 16GB)
Windows では専用ツールがあります。
また、イメージファイルをダウンリードした後、
Chromebook リカバリ ユーティリティ を用いて USB メモリに書き込む事もできます。
Chromebook リカバリ ユーティリティ 起動後、右上 - ローカル イメージを使用 からです。

Chromebook リカバリ ユーティリティ | Chrome ウェブストア

快適な利用はインストールがおすすめですが、
インストールした場合、パソコンの OS(Windows など)は削除されます。
(以前は Windows 共存も可能でしたが、問題があり、削除前提に変更されています)

起動後は左下 English (United States) を選択し、
Language・言語 を Japanese - 日本語、
日本語キーボードの場合は Keyboard・キーボード も 日本語 に変更します。
その後 Google アカウントによるログインを行います。
これにより CloudReady 内の Chromium は
この Google アカウントで使用する他パソコン・スマートフォン・タブレットの
Google Chrome・Chromium と共有されます。(ブックマーク・履歴など)

この USB メモリ起動状態で正常に入力でき、Web が参照できる事を確認して下さい。
特に機種によっては無線 LAN(Wi-Fi)が認識されない事がありますが、
ワイヤレス USB アダプタ・Wi-Fi ドングルを認識するかもしれません。
USB 端子が足りない場合、USB ハブを接続して拡張できます。

インストールは CloudReady 起動後、右下時計表示などがあるところを選択し、
Install OS でインストーラーが起動します。
以前はデュアルブートに対応していましたが、
現在は OS(通常 Windows)削除必須ですので、ご注意下さい。
戻す可能性がある場合は、予めバックアップして下さい。


キーボードショートカット

CloudReady 特有のキーボードショートカットで主に使用するものです。
これは Chrome OS(Chromebook)と共通ですが、キーボード印字が異なります。

(Chromebook では A の左) = = ⌘ command

F1~F12 は機種によってキーボード印字の音量・輝度・再生などが動作します。
この場合は Fn+F1~F12 でファンクションキー動作になります。

機能 キー
スクリーンショット Ctrl+F5 (最近は Print Screen も使用可)
部分的なスクリーンショット Shift+Ctrl+F5
Caps Lock Caps Lock 英数 または +Alt
画面ロック +L
ログアウト Shift+Ctrl+Q (2 回押す)

日本語入力関連はデフォルトで次の設定になっています。
設定 - 詳細設定 - 言語と入力 内 日本語入力 にある キー設定の選択 で
MS-IME・ATOK・ことえり を選択できます。この選択で操作が変わります。

機能 キー
日本語入力 半角/全角 または Ctrl+Space または 変換
英数入力 半角/全角 または Ctrl+Space または 無変換
全角カタカナ変換 F7 または +7
半角カタカナ変換 F8 または +8
全角英数変換 F9 または +9
半角英数変換 F10 または +0

他にも様々なショートカットがあります。

Chromebook のキーボード ショートカット | Chromebook ヘルプ

もちろん Chromium ウインドウでは Google Chrome のショートカットも使用可能です。
(例えば F11 = 全画面表示モード)

Chrome のキーボード ショートカット | Google Chrome ヘルプ


アプリ・サービス

File System for Dropbox

マイドライブ より ︙ - 新しいサービスを追加 - 新しいサービスをインストール から選択できます。

Dropbox を ファイル に表示します。
Windows・macOS などの Dropbox 公式アプリのようにローカルにダウンロードするのではなく、
サイドバーに項目表示され、そこから Dropbox 内を参照できるようになります。
そのため、ストレージ容量は必要としません。

File System for Windows

マイドライブ より ︙ - 新しいサービスを追加 - 新しいサービスをインストール から選択できます。

Windows 共有ファイル を表示します。Windows 10 でも使用可能です。
こちらも直接参照するようになるため、ストレージ容量を必要となりません。

  • Server Host Name / IP Address: IP アドレス(ホスト名だと接続できない?)
  • User Name: 接続先 Windows のユーザー名
  • Password: 接続先 Windows のパスワード

更に左下 を選び、
「Keep Password」が Yes になっている事を確認し、Close します。

この状態で Keep を選択し、左サイドバーに表示させた後、
Mount で接続します。エラーになる場合は設定を確認して下さい。

Chrome リモートデスクトップ

Chrome リモート デスクトップを使って他のパソコンにアクセスする | Google Chrome ヘルプ

CloudReady 上でできない作業がある場合、他の Windows・Mac を操作できます。
Windows Server の VPS も Google Chrome をインストールして使用できます。
Google アカウント+PIN 設定による認証でセキュリティは十分確保されていて、
IP アドレスのネット公開をする必要がない点で作業が少なく安全です。

YouTube Music

YouTube Music

Google Play Music は 2020 年でサービス終了予定で、
YouTube Music への移行が提供されています。

音楽ファイルがある場合は、アップロードして、ネット経由で再生可能です。
無料で 100000 曲までアップロードできます。

YouTube のサービスなので、検索結果は YouTube の検索も対象です。

Text

Text | Chrome ウェブストア

Google ドキュメントが使えますが、
ファイル関連の編集を行うなら、テキストエディタがほしくなります。
Text は最小限の機能でありながら十分なテキストエディタです。

なお、Text に限らず文字コードは基本的に UTF-8 の扱いになります。
シフト JIS などの文字コードを扱いたい場合はご注意下さい。


Q&A

日本語で使用できますか?

公式サイトは英語表記ですが、CloudReady そのものはほぼ日本語で使用できます。
Chromium OS の日本語対応を継承しています。
CloudReady 独自の対応などで、一部英語表示があります。

インストールした後の USB メモリがフォーマットしてもおかしく認識されています。

Chromebook リカバリ ユーティリティ で改善できます。

Chromebook リカバリ ユーティリティ | Chrome ウェブストア

Chromebook リカバリ ユーティリティ を起動したら、
右上 - リカバリ メディアのデータを消去 で消去して下さい。
その後通常のフォーマット操作を行って下さい。

Flash 再生できますか?

デフォルトでは無効になっていますが、任意でインストールできます。
設定 より Media Plugin - Adobe Flash をインストールして下さい。

アップデートはどこから行うのですか?

通常は自動更新されるため、特に操作する必要はありません。
ネットに接続してまともに使用している場合、アップデートは気にする必要なく、
自動的に最新版を維持している状態になります。

しばらく使っていなかった等で手動更新したい場合は、
設定 の About CloudReady から アップデートを確認 で行う事ができます。

CloudReady は Chromium OS から派生している影響で、
基本的に Google Chrome OS(Google Chrome と共通のバージョン番号)よりも
若干バージョン反映が遅くなります。そのため新機能の反映は遅れます。
(Google Chrome が 79~80 の時、CloudReady は 78 です)
そのため Google Chrome と比べて若干バージョン番号は古いのは正常です。

バージョンが 76.3.33 から更新されません。

32 ビット CPU を使用していると思われます。
CloudReady は 2019年8月 で 32 ビット対応を終了していますので、
その時点のバージョン 76.3.33 から更新されません。
セキュリティ的に使用継続をおすすめできません。

Announcement: End of Support for CloudReady Home Edition 32bit | Neverware Blog & Release Notes