Raspberry Pi 3 B、3 B+、4 B、400 で動作する Google Chrome OS 派生元 Chromium OS についてまとめています。

Chromium OS ベースの FydeOS のプロジェクトが公開していますが、
Raspberry Pi 版の FydeOS とは別に Chromium OS が公開されています。
FydeOS については Chromium OS とは別の条件が発生するので、触れていません。

 Chromium でのプライベート API の利用制限について | Google Developers

2021年3月15日より、Chromium では同期などが不可能になっていますが、
2021年8月20日に公開されている v92 でも Google の同期などが有効です。
Raspberry Pi では Google Chrome が使用できず、Chromium のみなので、
多くの OS では Google 同期などを使用できなくなっているため、
現在 Chromium OS for Raspberry Pi はその点で大きなメリットとなります。

Chromium OS 共通部分は次のページにまとめています。

🎈 Chromium OS | ふうせん🎈 FU-SEN


目次


使用できる Raspberry Pi の種類

  • Raspberry Pi 400
  • Raspberry Pi 4 type B
  • Raspberry Pi 3 type B+
  • Raspberry Pi 3 type B

特に Raspberry Pi 4 または Raspberry Pi 400 だと快適に使用できるでしょう。

SD カードの代わりに USB メモリ・SSD を使用する

最近まで SD カード必須でしたが、v92 より USB 起動に対応しています。
Raspberry 4・Raspberry Pi 400 は USB 3 対応なので、
USB 3 対応の USB メモリや SSD を使用するとより快適になります。
他で使用している Google Chrome・Chromium の同期を行うため、
ディスクアクセスはよく発生するようになるため、
まともに使用する場合は USB 接続の SSD を使用する事をおすすめします。
そうでない場合でもディスクアクセスが高速な SD カード・USB メモリを使用して下さい。

使用している Raspberry Pi が USB 起動対応済みである事を確認して下さい。
Raspberry Pi 400 日本版は出荷段階で USB 起動に対応していますが、
それ以外の Raspberry Pi では予め対応が必要な場合があります。


ダウンロード・インストール

.img.xz ファイルをダウンロードします。
Raspberry Pi 4・400 は最新版で正常に起動するはずですが、
Raspberry Pi 3・3+ は古いバージョンを使用する必要があるかもしれません。

Software | Raspberry Pi

現在 Raspberry Pi 関連の SD カード・USB 作成は
Raspberry Pi Imager を使用するのがおすすめです。

まず Erase を選択し、
インストールする SD カード・USB メモリ・SSD の中身を削除して下さい。
その後 Use custom で、ダウンロードした .img.xz ファイルを選択します。


スリープモード問題の回避

Releases の Known issues で記載があるように、
v92 現在、スリープモードに入ると復旧しなくなる問題があります。
この問題の解決方法に
拡張機能のインストールが記載されていますが、その必要はありません。

 設定 より 左サイドバー  デバイス を選び、電源 を選択、
「アイドル状態のとき」を スリープモードにする から
画面をオフにする へ変更します。(画面をオンのままにする でも可)

なお v92 現在、「画面をオフにする」にしても、
しばらく置いても画面が表示されたままになっている事を確認しています。


ストレージ容量の拡張

ï¼»Issue reportï¼½Storage amount incorrect #111 | GitHub FydeOS/chromium_os-raspberry_pi Issues

︙設定 より  デバイス を参照すると
実際の容量よりも少なく表示されてしまっています。

Ctrl + Alt + T を押すと crosh が起動します。

shell

でシェルに入れます。

sudo /usr/sbin/expand-partition.sh -d $(findmnt -n -o source /mnt/stateful_partition)

上のコマンドで容量が拡張されます。

sudo rm /mnt/stateful_partition/.autoexpanded

または上のコマンドを使用すると、次回起動のタイミングで容量を拡張します。


Q&A

日本語で使用できますか?

Chromium OS の日本語対応を継承し、日本語表示になります。
最新版では日本語入力も可能です。(旧バージョンでは不具合あり)

Chromebook と同じ状態になるのですか?

ChromeBox に近い扱いになります。バッテリーがないなどの違いがあります。

また、Google Chrome OS と比べて、Android アプリなど一部機能が使えません。
純粋に Chromium(Google Chrome の派生元)を使う前提と考えて下さい。

🎈 CloudReady を使用している場合、ほとんど同じ環境を
Raspberry Pi で使用できるようになりますので、
CloudReady を使用している場合は特におすすめです。

インストールした後の SD カードや USB メモリがフォーマットしてもおかしく認識されています。

Raspberry Pi Imager を用いて Erase で消去を行って下さい。これで FAT32 になります。
NTFS や exFAT を使用する場合は、更に OS でフォーマットして下さい。

お使いのデバイスに送信で表示されている名称は?

Google Chrome や CloudReady から「お使いのデバイスに送信」で送る場合は
Chromebox が Chromium OS for Raspberry Pi の名称になっています。

アップデートはどこから行うのですか?

2021年8月公開の v92 現在、アップデートに対応していません。
本来は 設定 - About (OS 名) から更新操作が可能なのですが、動作しません。
したがって現在のところ GitHub プロジェクトで Releases がでた時は
ダウンロード・インストールしなおす必要があります。

ダウンロード・インストールにより初期化状態となりますが、
Google による同期で Chromium 環境は
同じ Google アカウントでログインする事で戻す事ができます。
一方ローカルファイルは失うため、他の SD カード・USB メモリへ保存したり、
クラウドサービス(Google ドライブ、Dropbox など)を使用して、
Chromium OS for Raspberry Pi 動作のストレージ内には保存しないでおくと
アップデートも無難に行う事ができるでしょう。